「ファイトマネー」 変身忍者 佐藤豪

彼 変身忍者 佐藤豪と10年以上仲違いしていた人物とは、私、boxingleeのことである。

彼がこの生涯最後の新曲「ファイトマネー」を披露する前に、オレは、1年半ほど勤めていた東北山形のチェーンホテルの支配人の仕事をハけて、東京に戻り、仕込んでいたコンサルティングビジネスをはじめるべく、その運転資金のために宅配の仕事をしていた。

生まれてはじめての超ヘビーな労働を終えて、変身忍者 佐藤豪のライブを荻窪で見て、そして、その時から数年以上考えていたことをまとめた封書を渡した。

その中には、二つのものを入れていた。

一つには、現金、である。

もう一つは、お守りとしての、写真、である。

私は彼に言った、

「お守りと、キミに渡したいものがある。あとで見てくれ」

ステージがはねて、騒然とし、ハイテンションでステージを乗り切る末期癌の変身忍者佐藤豪には、すべてのことばが伝わらなかっただるろう。

10数年ぶりのキミに、ドギマギしていたのだよ。

共に、虫、のような感覚で相対したのではないか。

変身忍者 佐藤豪に渡した手紙は

「ファイトマネー」という曲に改造された。

残ったのは、

私がたまたま仕事先で遭遇してしまった

ロックもフォークも文学も全部吹き飛ばしてしまうような

写真家

土門拳の昭和の子供たちの中の

洟垂れ泣げっつ女の子の写真である。

佐藤豪 お前は無口

私は おしゃべり

だけど、御互い

テレパシーだけでしか対話できない人みたいだ。

泣いて、泣いて、泣いて、

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